パリ高齢者施設 視察報告 No-1

  「Maison Nationale des Artistes」

Paris

 テレビのドキュメント番組「残照 芸術家の家」を拝見し、ここの施設を知り訪問ました。(「自費です)

 ここの建物(18世紀に建てられた城)は、アーティストであったこ故スミス・シャンピオンさんが国に寄付し、資産のない芸術家の命の尊厳を守る家財団として運営されています。

Paris

パリ高齢者施設

視察報告 2

 入居資格は「過去にプロのアーティスト」、ご夫婦で入居の場合は「どちらかが、過去にプロのアーティスト」であること。現在は4組のカップルが同じ部屋で生活している。部屋には家具類は好きな物を入れ、好きなようにインテリアをコーディネートすることが可能。ネコはOKだが犬を飼うことはできない。冗談的に「ディレクター(総責任者)がネコ好きだから」とのこと。午後に訪問した次の施設事務所にもネコがいました。

 

施設の部屋数は71室。そのうち5部屋は2人部屋。

部屋の広さは、20㎡~35㎡。

受付、看護師、庭師、料理人など、約65名ほどが働いている。

入居費用は、1ヶ月2.800ユーロ

(1ユーロ=120円で、33万6千円。1ユーロ=150円では、42万円)

直接お聞きしたのではありませんが、アーティストを大切にするフランスですので、

居住費用は、過去も含めて制作したアート作品を国が管理にするという条件で、全額を国や県が負担しているようです。

1日の日程は、8時に起床し自室での食事から始まり、11時からレクチャー&ディスカッション。

新聞記事などから世の中の出来事をスタッフが提示し、みなさんで討論するとのこと。

通訳していただいた植村葉子さん(仏在住)からも「フランス人は討論、話し合うことが大好きです」と教えていただきました。街を歩いていて見知らぬ人から「このことについて、あなたはどう思うか」などと質問されることが良くあるそうです。また、そのような場面に出会うことが多々あるとのことです。

12時から食堂で昼食。16時はおやつの時間。18時ころから夕食の時間。

 

入居されている方の具合が悪くなった場合、医師に連絡して来てもらい、処方された薬はスタッフが薬局で購入します。

1階のテラスから庭を拝見

しかし、その庭は3階から見ると森でした。以前はお城でしたので、このように広いようです。

3階にある、Art Therapyの部屋。

Art Therapyを担当している

臨床心理士のマリー・ドゥフォルジュさん

日本の施設には臨床心理士は常勤しているのか

の質問もいただきました。

奥さんと入居している

クロード・グリザールさん(89歳)が居室から会いに来てくれました。

奥さんがプロのアーティストだったので入居できたそうです。

 とても楽しい方で、日本から来たことを知ると「日本はゆったりした、朝の国だ」。

 そして私と写真を写す時「私はお前のパパだ」(^^)

 また動植物などの教授であり学者でしたので「自然は大いなる学校」「動植物から学ぶことは沢山ある」との言葉とともに、「仕事をするのは薬より良い」「仕事は生きる上で1番大事」などと語ってくれました。

 話しの隅々に楽しいジョークがちりばめられ、フランスは離婚が多いので「そのうち、レストランのメニューに離婚経験者は20%OFFが表示されるのでは」とのコメントも。

 看護師のセルジュさんも駆けつけてくれました。

 セルジュさんはモロッコ出身で、自国では医師をして いましたが、フランスの医師免許を取得していないため、ここでは看護師として従事しているとのことです。

Return Activity introduction
TOP HOME