パリ高齢者施設 視察報告 No-2

  「Maison  Genevieve Laroque」

Paris

 パリの高齢者施設をインターネットで検索していましたら、高齢者施設のサイトではなく、いろいろな国の建築デザイン関係のサイトで紹介されているこの施設に出会いました。私は大学で建築やデザインを学んできましたので非常に興味を持ち訪問することを決めた次第です。

 しかし名前を入力すると建築デザイン関係サイトばかりに行きつき、なかなか施設の連絡先にたどり着きません。数日かかって、ようやくそれらしいフランス語で書かれた連絡先を見つけ、フランスで通訳をお願いする植村さんに連絡し確認していただき、コンタクトが取れた次第です。

 

 2013年5月にオープン。

 建築家とオーナーが畑だったこの地に、エコロジーも目的として「外壁を木に」「屋上にはソーラーパネル」を設置。窓枠のオレンジ色は、建築家がこの色が好きなのでこのようになったとのこと。

アルツハイマーやパーキンソンなどの方々も入居(3階)し、デイサービスも行っている。

入居人数は現在91名。

104歳~60歳代の方々で、平均88歳。85%は女性。

日本も女性の方々の利用&入居が多く、どの国も女性は強く・長生きだなどと話しが弾みました。

フランス人だけでなく、国籍もポルトガル・モロッコ・アルジェリア・イタリアなど様々な方が入居。

居室は自分の家のようにするために、家具などは好きな物を入れ、ネコは飼っても良いが犬はダメ。

事務所にはネコがいて、私が「あっネコだ!」と言いましたら「このネコは言葉を話します」とのこと。

ボンジュールなどと言うのでしょうか(^^)

入居費用は、月額:2.400ユーロ

      (1ユーロ=120円で、28万8千円。

       1ユーロ=150円で、36万円)

入居者によっては介護費用などもプラスされ、3.000ユーロ~5.000ユーロになる方もいらっしゃいますが、GIR(ジール)や赤十字などから介護給付金が支出されるようです。

 

※3.000ユーロ(1ユーロ=120円で、36万円。1ユーロ=150円で、45万円)

 5.000ユーロ(1ユーロ=120円で、60万円。1ユーロ=150円で、75万円)

デイサービスは、1日12人で、送迎は家族または施設スタッフが行っているとのことでした。

デイサービスの方々、入居の方々へ、様々なプログラムを展開しています。

絵・カラオケ(KARAOKE)・スポーツ・映画鑑賞・料理・植木・美容(整髪やネイル)・豚やネコ、ニワトリ、ハムスター、鳥、ひつじなどのアニマルセラピー(動物の匂いも大事とのこと)。

 

少々驚いたのですが、日本のデイサービスと同じように利用者の方数名がテーブルに集まり、何かの作品を共同で制作している風景を見ました。フランス人は非常に個人主義だと思っていましたので、日本と同じように数名で共同作業をする姿を見て驚いてしまいました。

庭です。

飼っているニワトリが卵を産むことがありますが、法律上この施設では食べないで近所へ配り、卵は食料品店から購入しているとのことです。

ちなみにフランスでニワトリは「コックェリコ」と鳴くそうです。

牛は「ムームー」、ネコは「ミャォミャォ」、イヌは「ワフワフ」、ライオンは「ゴァー」とのこと。

歩行訓練をする機材

手前が砂利道に、奥が木製の凸凹道

歩行訓練用の散歩道

庭で談笑されていた方々

女性の方は、いろいろと話しかけてくれましたが

フランス語は「?」

手をしっかり握られ

なかなか放してくれませんでした。

外出は、パリ市内のレストランでの食事・スーパーでの買物・夏は22:00位まで明るいので、夜のピクニック・庭でのバーベキューなど。

食事は毎食ここの施設内で作り、各階の食堂でみなさん揃って食べますが、木曜日の昼食は各自が前もってリクエストしていた食事が提供されます。

そして昼も夜も希望があればワインを提供しているとのことです。

テーブルにはワイングラスが

音楽療法も行っていて、バイオリンを演奏するセラピストが訪問し、クラシックのバイオリン演奏を聴いたり、フランスの曲でゲーム、皆さんと共にコーラスやタンバリンなどを叩くとのこと。

ここで第二次世界大戦中の軍歌について質問しましたら、即座に「ラ・マルセイエーズ」!

フランス国歌です。

 

 7番までありますが、1番の歌詞は(世界の国歌・行進曲より)

   いざ祖国の子らよ!

   栄光の日は来たれり

   暴君の血染めの旗が翻る

   戦場に響き渡る獰猛な兵等の怒号

   我等が妻子らの命を奪わんと迫り来たれり

 

2015年11月13日のパリ同時多発テロの時や、サッカーの試合でも歌われているそうです。

 テレビ診察室

  具合が悪い方を医師がテレビ電話を通じて診察します。

  左側の画面にはカルテが写しだされます。

  ここはパリ郊外(路線バスが高速道路を使って走ります)

  ですので、このようなシステムになったのではと推測しま

  す。

 

 また、Facebookを使って家族とのコミュニケーションを

 図っていると話されていました。

10月の行事予定

いろいろと説明して下さった責任者の

アンジェレッティ・ブリュノさん(男性)

アンジュリヌ・ドゥゴゥブさん(女性)

居室から駆けつけてくれた

メッソニエさん

女性には、お歳を聞けませんでした。

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