The blind school children 盲学校の子どもたちと メンタル音楽療法士2級テキストから No-1

  私(大湊幸秀)が、視覚障害の子どもたちと

         係わるようになったきっかけ

 

 41年程前(1976年ころ)、楽器店から盲学校へのエレクトーン納入時にミニコンサートを頼まれました。

 そのころは、仕事としていろいろな所でデモ演奏を行っていましたので、もの凄く軽い気持ちで引き受けたのです。

「いいですヨイ~」「学年は幼稚部から中学3年までですネ」「わかりました~」

「目が見えない子どもたちが通っている学校」というくらいしか、盲学校の子どもたちに関することは何も知りませんでした。

 また、知ろうとも思いませんでした。

 

 当日、いつものデモ演奏のように弾き、いつものように拍手を頂き、いつものように無事演奏を終え、舞台から降りようとすると司会の先生に呼び止められました。

 生徒が感謝の言葉を言ってくれると言うのです。

 

 これは初めてでした。

 すると、物凄く分厚いメガネ(真ん中が7~8cmほど盛り上がった、丸い凸レンズのメガネです)をかけた女の子(小学3年生)が、生徒を代表して感謝の言葉を言ってくれました。

 その子は紙に書いたことばを、紙に顔をくっつけながら文字と共に顔を動かし、一字一字ゆっくり・たどたどしく感謝の言葉を言ってくれたのです。

 その言葉と、女の子の姿には物凄く感動しました。

 そしてその感動と同じくらい、盲学校の子どもたちのことを何も知らず、知ろうともしないでこの舞台に立ったことに、物凄く恥ずかしくなったのです。

 周りの生徒の皆さんを良く見ると、同じように分厚いメガネをかけた子どもたちが大勢いました。

 盲学校の生徒=全盲の生徒ばかりではなかったのです。

 

 後日、全盲の双子の姉妹がエレクトーンを習いたいとの話があり、すぐに承諾しました。

 あのミニコンサートがなかったら、全盲の子にどうやって教えたら良いのかわかりませんし、面倒ですから断っていたと思います。

 

 20年間ほど盲学校の子どもたちに、放課後エレクトーンとピアノを教えました。

 多い時で、幼稚部~中学部の生徒8~10名ほどを週1回教えていました。

 殆どが、寄宿舎生活の子どもたちです。

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